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本県の生産数量目標|生産数量目標の配分の運用方針
米の市町別の生産数量目標の設定方針
基本的な算定方法|詳細な算定内容
今後の本県産米の生産振興について
平成23年産の本県の生産数量目標
国は、都道府県別の生産数量目標について、民間流通米の直近6ヵ年の需要実績に基づき、
都道府県ごとのシェアを算出し、全国の生産数量目標で按分することにより設定した。
本県においては、前年産より2,940㌧減(590ha減)の73,550㌧(14,740ha)が示された。
項目 | 22年産米の生産数量目標 | 23年産米の生産数量目標 | 22年産米の生産目標 ①との増減 ②-① |
||||
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① | 面積換算 | ② | 面積換算 | ③ | 増減率 | 面積換算 | |
香川県 | 76,490㌧ | 15,330ha | 73,550㌧ | 14,740ha | ▲2,940㌧ | ▲3.8% | ▲590ha |
全国 | 8,129,990㌧ | 1,537,850ha | 7,949,990㌧ | 1,503,910ha | ▲180,000㌧ | ▲2.2% | ▲33,940ha |
生産数量目標の配分の運用方針
国は、平成23年度から本格実施される「農業者戸別所得補償制度」の下における需給調整を、従来のような強制感のある需給調整とは異なり、需給調整の達成・未達成によるペナルティ的な要素をなくし、強力なメリット措置(需給調整の達成が戸別所得補償制度交付金の交付を受けるための前提)によって、できるだけ多くの農業者の参加を誘導し、需要に見合った生産を促進することとしている。
これにより、国から都道府県への生産数量目標の配分におけるペナルティをなくすとともに、県段階、市町段階の生産数量目標の配分ルールについても、需給調整への非参加を理由としたペナルティ的な要素の撤廃を求めており、生産数量目標の配分についての運用方針を以下のとおり示している。
地域での配分に当たり、ペナルティ措置を廃止し、すべての米の生産を行う農業者に適切に配分するとともに、その配分ルールを検討する段階から、地方農政事務所や県等と緊密な連携により設定すること。
本県においても、平成23年産の生産数量目標の配分について、この運用方針に基づき、
公平・公正、透明性のある手続きを進めることとする。
平成23年産米の市町別の生産数量目標の設定方針
「県の生産数量目標が前年より3.8%減になったこと」と
「配分に際し、予め23年産の水稲作付意向調査を行ったこと」を踏まえ、以下の2つの要素で配分する。
- ①
- 22年産米の作付実績から一律(3.8%)で削減。
- ②
- 一律削減により生じた超過削減分について、23年産の水稲作付意向調査結果により配分。
基本的な算定方法
- 1)
- 平成22年産の作付実績に県の生産数量目標の削減率である3.8%を用いて一律削減
- 2)
- 平成23年産の生産数量目標に対して、
一律削減による超過削減分を計画達成率を反映させた市町別作付拡大意向を踏まえ再配分 - 3)
- 教育機関などの公的施設については、優先枠として該当市町に配分
- 4)
- 市町別の生産数量目標=②+③+④
- 5)
- 市町別の作付目標面積=⑤/23年産の市町配分基準単収
22年産の 作付面積 (公的施設を除く) |
22年産の 生産数量 ① |
一律削減(3.8%)後の 生産数量 ②=①×(1−3.8%) |
超過削減分の 再配分 ③ |
公的施設の 生産数量 ④ |
23年産の 生産数量目標 ⑤=②+③+④ |
|
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面積換算値 ⑥ | ||||||
15,170.2ha | 75,671.3㌧ | 72,795.8㌧ | 690.6㌧ | 63.6㌧ | 73,550.0㌧ | 14,740.0ha |
詳細な算定内容
- 平成23年産米の市町別の生産数量目標の設定(h23_seisan1.pdf|24KB)
- 平成23年産米の市町別の生産数量目標(h23_seisan2.pdf|23KB)
- 23年産米の市町別の生産数量目標の設定:詳細(h23_seisan3.pdf|49KB)
今後の本県産米の生産振興について
今後、米の需要量の回復が見込みにくい中で、生産数量目標の削減傾向が継続することが予想される。こうした状況下で、今後、県産米の生産振興にあたっては、県産米の力強い生産体制の構築を図る観点から、JAなどの関係機関と密接な連携のもと、以下の取組みを重点的に進める。
1.「売れる米づくり」の拡大
本県の米生産を取り巻く情勢は、①経営規模が零細、②基盤整備率が低く、③農業従事者の高齢化が進行しているなど、厳しい環境に ある中、本県においては、大規模化による低コスト生産が困難であることから、今後、「売れる米づくり」を促進していくためには、集 落営農組織等を中心とした担い手の育成を進めるとともに、特別栽培米やエコファーマーなど「品質・食味」、「地域の特色」を重視した 特徴ある米づくりと、実需者・消費者と結びついた販売体制の構築に向けて早急に取り組む。
2. 水田の有効活用に向けた「新規需要米」の生産拡大
23年産米の生産数量目標が減少した中で、水田を有効活用していくためには、飼料用米や米粉用米などの新規需要米への取組みに向けて、直ちに需要の掘り起こしと流通体制の整備を図る。